2016年8月下旬、羊蹄山の朝焼けを写真に撮りたいという一心でニセコアンヌプリという羊蹄山のお隣の山に日帰り登山で昇ってきました。ニセコアンヌプリとは、アイヌ語で「絶壁に向かってある山」という意味だそう。
下調べをすると、どうやら、熊出没の危険性は低い山ということで、真っ暗闇のうちから登山を開始するナイトハイクに挑戦。
記事後半で書きますが、登山道は単調で緩やかな上り道が続き、急登などは無いので、日中の登山だったら、登山初心者にもオススメできる山です。
コースタイム
五色温泉コースで登山しました。
上り
登山口3:38 → 分岐3:48 → ニセコアンヌプリ山頂4:38
下り
ニセコアンヌプリ山頂 6:00 → 分岐6:35 → 登山口6:45
ナイトハイク
登山口を探すのに少し手間取りましたが、ドキドキのナイトハイク開始。
上りで撮った写真はスマホでのこの一枚だけ。山頂までにカメラで写真を撮らなかったのは初めてかも知れない。
ニセコアンヌプリ山頂から羊蹄山の朝焼けを撮影
ということなので、いきなり、山頂での写真を貼っていく。
予めこの日の状況を書いておくと、日の出の時間は5時頃の予定。そして、天気は「快晴」との予報が出ていた。
それがどうでしょう。いざ山頂に到着すると、羊蹄山の天辺付近には雲が!!!
あーあ。やはり天気予報は信じてはいけないようだ。
山頂には、10人程が太陽が登るのを見るためにスタンバイしていました。結構広い山頂なので、スペースに余裕はありました。
ニセコアンヌプリ山頂付近もガスの流れが激しく、ガスったり、ガスが晴れたりの繰り返しでした。
ガスが出ると眺望がほぼ台無しに。
また、山頂に吹き付ける風が強く、体温が持っていかれて辛かった。手袋持って行かなかったのを後悔。
山頂のガスが晴れれば、羊蹄山の天辺が見えない以外は最高の眺め。
羊蹄山の右の方を眺めると洞爺湖という湖が見える。
山頂で待機している人の中には外国人も居た。最近、ニセコのエリアは外国人にも大人気だと聞いていたが、ニッチな場所までリサーチしているとはなかなか凄いと関心させられました。
いよいよ夜が明けそうになる。そして、このタイミングでガスが出てくる。
結局、ガス越しに夜が明けました。太陽の光でガスが赤みがかって幻想的になったと自分に言い聞かせる。
山肌も朝日に照らされ輝く。
ちょっとすると、ニセコアンヌプリ山頂のガスが取れ始める。羊蹄山山頂のガスも少し減った。このまま、羊蹄山の全景を拝めるのではないかと期待したが、羊蹄山の全貌をお目にかかることはできなかったです。
ここからは光芒タイム。光が降り注ぐ町、ニセコ。
余談だけど、光芒ってPhotoshopとかでいやらしいほど付け足せるんだってね。良くフォトコンテストとかで見る、不自然な光芒って加工物なんだろうなぁ。
せっかくなので、NDフィルター(ND400)を装着して撮影してみる。
SS10秒でこの雲の流れ。如何に雲の流れが速いかわかります。
日が昇ると、山肌の色合いも変わります。
カメラマンも何人かいたし、三脚を立てて撮影している人が多かった。
夜明けは、シャッタースピードが遅くなりがちなので、コンパクトで軽量な三脚があると撮れる写真のクオリティがアップする気がする。
ISO感度で追い込むことも可能だけど、ノイズが目立つのでオススメはできません。
僕自身は、この写真の、前の写真までは三脚にカメラをセットし、写真を撮りました。
今回の登山に携帯した三脚は、VelbonのUT-63Q。本州に居た時は、山小屋泊登山で荷物が多かったため、Velbonの三脚は持ち運ばなかったが、北海道に来てからはお手軽登山しかしてないので、心とリュックに余裕が有るため、先の三脚を持ち運んだりしてます。
Velbon 三脚 ウルトラロック ULTREK UT-63Q 6段 中型 自由雲台付 コマ止め方式 クイックシュー対応 324689
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いい天気なんだけどな〜。粘ってもすぐには羊蹄山が顔を出してくれそうに無かったので、下山することにしました。
下山開始前に山頂の他の写真を何枚か。
ニセコアンヌプリの標高は1308m。今年は、まだ2000m以下の低山にしか登っていないので、そろそろ大台を突破しときたい。
登山で見る空って本当に青い。
羊蹄山の反対側には日本海が見えます。
下山
6:00下山開始。上りとは違って、明るくなっているので、「へーこんな道だったのか〜」、「ふ〜ん、こういう花が咲いていたのね」と多少の発見を楽しみながら足早に下山する。
下山途中、日本海側にはイワオヌプリという山が見える。こちらも、日帰り登山におすすめの山ということで、あわよくば、下山後登ってやろうと考えていたのだが、空の様子が怪しかったのでイワオヌプリ制覇は次回に温存。
関連!イワオヌプリを日帰り登山!お手軽に楽しめる良い山でした!
上から見ると駐車場が小さく見え、まだまだ先は長いと絶望させられる。
無事下山。先ほどまで登っていた山を見ながら、朝ごはんを食べる。
朝ごはんはこれ。沖縄そば。北海道のイオンで買いました。
バーナーが大活躍。
そういえば、日中になると、羊蹄山の全景が見えた。この眺望をニセコアンヌプリ山頂から見ることができれば最高だったのに。来年、再挑戦ですな。
登山道・登山口・駐車場情報
登山道
ニセコアンヌプリの登山道の標識は非常に親切でした。山頂までの残り総距離が500m毎に表示されています。
山頂までの距離がわからないと、モヤモヤした気分になりますからね。こういう気遣いはありがたいです。
残り距離の標識は登山口付近の2500mから始まり、500mまで500m毎にあります。
表示500mから山頂まではこのようなガレ場。
表示1000mから500mまでは、笹薮の間を抜けるような感じ。
表示2000mから1000mまでは、石がゴロゴロころがった足場の悪い道。
表示2500mから2000mまでは、木の階段や土の道。前日までの雨の影響なのか、ぬかるみがありました。
駐車場
ニセコ町五色温泉インフォメーションセンターに駐車しました。現地到着の深夜1時頃は当たり前のようにガラガラでした。(写真は下山後土曜日朝7時ころの様子)
下山後、風呂に入り、仮眠して11時頃に再びインフォメーションセンターを通過してみると、満車になっていました。
登山口
ニセコ野営場の駐車場へ続く道の途中にニセコアンヌプリ登山口があります。
ニセコ野営場の駐車場の方に歩を進めていくと、入山できそうな場所が2箇所ほど。
正式な登山口は、写真左側の矢印方向なので、間違わないように注意してください。
矢印方向に進むと登山口があります。良い山でした。また来年、来ます。
日帰り温泉情報
下山後の楽しみ日帰り温泉は、登山口から目と鼻の先の、五色温泉に入浴。
営業時間は午前8時からなので、朝ごはんを食べたりして1時間ほど時間を潰した後、入浴しました。
内風呂は2つで温度が温めと熱いのが1つずつ。加えて、露天風呂が1つ。露天風呂は温度がぬるすぎて朝の時間帯では寒いくらいでした。
内風呂は、温めの温度なのでゆっくり長湯できる感じで良かったです。
料金は700円+有料ロッカー代100円でした。
ニセコアンヌプリ近くには、雪秩父というオススメの日帰り温泉もあります。
こちらは、昨年の9月にリニューアルオープンしたばかりのとても綺麗な施設なうえに、料金も500円とリーズナブル。コスパ最高です。
北海道版のじゃらんのオススメ日帰り入浴施設で1位か2位になった場所です。
営業時間が10時からなので、ナイトハイクからの即入浴は無理そうですが。