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NDフィルターとPLフィルターを併用してそれぞれの効果を二重取りする使い方が面白い!使い方を紹介します

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先日、NDフィルターを購入しました。購入したNDフィルターはND8、ND16、ND400です。3つ買って1万円くらいでした。

NDフィルターを使っていく上で、PLフィルターと併用した合わせ技の面白い使い方をやってみたので、記事にしていきます。

それぞれのフィルターの効果を簡単に説明

NDフィルターの効果

NDフィルター

減光フィルターとも呼ばれるNDフィルターはこんな感じのフィルターです。フィルター部分が黒くなっていて、フィルターの先の景色は暗くなっているのがわかると思います。つまり、NDフィルターを介した光は減光されるということです。

上記の画像からわかるように、NDフィルターは簡単に言うと、カメラに入射する光の量をわざと減らす効果があります。その効果のおかげで、日中でもわざとシャッタスピードを遅くして撮影(スローシャッター)することが可能になります。

スローシャッターを実践することで、川や滝や波などの水の流れを表現したり、雲の流れを表現できたりできるようになります。スローシャッターにするからこそ、表現できる世界があるのです。

百聞は一見にしかず。NDフィルターを使用すると次のような写真が撮れます。

NDフィルターで撮るアシリベツの滝

オススメ!苫小牧市の樽前ガローでNDフィルターの効果を実感!新緑が美しかった

水が糸状のように見えるかと思います。これがNDフィルターによりスローシャッターにした効果です。

NDフィルターには様々な種類があり、カットできる光の量でナンバリングされています。ND2、ND4、ND8、ND16 、ND400などがありますが、数字が大きくなればなるほど、カットできる光の量も多くなるのです。NDフィルター単体のレビューは又の機会に。

Kenko NDフィルター PRO1D プロND16 (W) 77mm 光量調節用 277447

Kenko NDフィルター PRO1D プロND16 (W) 77mm 光量調節用 277447

 

▲所持しているNDフィルターはすべて安心のKenko製です。購入の際は自身のレンズのフィルター径に合うものを選択しましょう。

PLフィルターの効果

偏光フィルターとも呼ばれるPLフィルターは、余計な光の反射を制御することが出来るフィルターです。PLフィルターは、エントリーモデルの一眼レフカメラ(Canon Kiss X4)を使っていた頃から頻度高めで使用しているお気に入りのフィルターです。

光の反射を調整できることで、被写体が本来持つ色を映し出すことが出来るようになります。青空の青さを際立たせたり、水面やガラス面の乱反射を抑えたり、葉っぱの光の反射を抑えたりすることができます。

PLフィルター有り無しの画像は次のような感じになります。JPEG撮って出しで掲載するので、すこしセンサーのゴミが写り込んじゃってますがお許し下さい。

PLフィルターの効果

PLフィルター有りの写真の方が、より空が青く見え、葉っぱも緑も美しく感じるのではないでしょうか。葉っぱ表面での光の反射量って意外と多いのだなと感じさせられます。そして、残雪の照り返しも調整できている用に感じます。

比較画像が無いので載せませんが、PLフィルターは紅葉の撮影時も大活躍してくれますよ。

Kenko PLフィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 77mm コントラスト上昇・反射除去用 517727

Kenko PLフィルター PRO1D WIDE BAND サーキュラーPL (W) 77mm コントラスト上昇・反射除去用 517727

 

▲PLフィルターもKenko製の物を愛用しています。

NDフィルターとPLフィルターを重ね付けして撮影

NDフィルターはスローシャッターで面白い写真を撮る。PLフィルターは光の反射を制御する。このふたつを重ね付けして同時に使えば、どうなるでしょうか。両者の良さを兼ね揃えた面白い写真が取れるのでは無いでしょうか。ということで、試してきました。

SONY α7ⅡにSEL1635Zという広角レンズというカメラ&レンズで撮影してきました。

撮影方法

撮影方法というほどの大掛かりなことはしていませんが、ポイントを少しだけ。

  • シャッタスピードが遅くなる(0.5秒〜)なので三脚を使う
  • シャッターを切るのはレリーズか、タイマーで。できればレリーズ。ブレの原因になるので、撮影の瞬間にはカメラに触らないようにする。
  • フィルターはレンズ側からNDフィルター→PLフィルターの順で付ける。この逆で付けるとNDフィルターがPLフィルターにめり込む可能性あり。

NDフィルター&PLフィルターの作例

題材は、北海道恵庭市にある白扇の滝。新緑の緑と滝から出る涼しげな空気がとてもつもなく心地よい場所でした。

フィルターなしの滝

▲F14 SS1/60
普通の滝ですね。目で見た時に一番近い風景はこれかもしれませんが、面白みに欠けます。

 

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▲F22 SS0.5
NDフィルター(ND16)だけ装着して撮影してみた場合はこのように写ります。水の流れが糸のように表現されていて綺麗です。しかし、至る所で余計な太陽光の反射を拾っています。というのは次に紹介するNDフィルター&PLフィルターの画像を見てもらえると納得してもらえると思います。

 

NDフィルター&PLフィルターの滝

▲F14 SS1.0
NDフィルター(ND16)とPLフィルターを装着して撮影した場合はこのように写ります。先ほどの写真と比べると、葉っぱ表面の光の反射、滝壺の水の光の反射、滝横の岩の光の反射を制御できていることが一目瞭然です。

一連の比較で使用した3枚の写真はすべてJPEG撮って出しです。NDフィルターとPLフィルターの効果がどれだけ写真に影響をあたえるかわかっていただけたと思います。

 

NDフィルターの効果で滝を糸状に

白扇の滝 NDフィルター PLフィルター

効果を確認するために先ほどと同じ滝を別角度から撮ってみました。NDフィルター&PLフィルターにすることで、流れる水の下の岩肌までくっきり見えています。こちらの2枚もレタッチ(加工)は無しです。

広角レンズでフィルター使用時の注意点

SEL1635Zなどの広角レンズでPLフィルターやNDフィルターを使用するときは注意点があります。それは、WIDE BANDの製品を使うということです。製品名に「(W)」という文字が入っているものを選んでください。そうでないと、フィルターの縁が写真の四隅に映り込む可能性があります。(ケラレ)

この記事で紹介しているNDフィルター、PLフィルターはすべて広角レンズに対応しているので、単体で使う分にはケラレが発生はしませんが、NDフィルター&PLフィルターの重ねがけをすると広角端の焦点距離16mm付近ではケラレが発生してしまいます。焦点距離18mmくらいからケラレは発生しなくなりました。

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最後に

以上、NDフィルター&PLフィルターの重ねがけでこんな効果があるよっていうことをまとめてみました。面白い写真が撮れるようになるので、是非試してみてください!

おすすめNDフィルター

ND16

僕個人で一番使用頻度が高いのはND16。

ND8

もともと暗めのところで、少しシャッタスピードを長めにしたいなぁっていうときに便利なのがND8。あとは、ND400と重ねがけして、200秒とかの長時間露光が出来ます。

ND400

日中太陽の日差しが照りつけている所でシャッタスピードを遅くしたい時に便利なのが、ND400。ND400を使った写真でフォトコンテスト入選したりしたので、正しく使えば、良い写真が撮れます。

おすすめPLフィルター

おすすめ三脚

オススメ!苫小牧市の樽前ガローでNDフィルターの効果を実感!新緑が美しかった