2016年5月下旬。NDフィルターの練習も兼ねて、樽前ガローという北海道苫小牧市にある観光地に撮影に行ってきました。北海道版じゃらん6月号に樽前ガローの特集が載っていたので、NDフィルターが手元に届いた翌日に早速行って来ました。
樽前ガロー
樽前ガローは、先日登った樽前山の南側山麓の林間にあります。
【北海道日帰り登山】樽前山から風不死岳を縦走してきた!コースタイム、ルート等あり - いつも向かい風
河川が岩を侵食して出来た崖で、ほぼ垂直、むしろ垂直以上の角度があるのではないかというくらいの切り立った斜面に囲まれて、川が流れています。そして、その斜面一面には苔がびっしりと生えているのです。
新緑の6月だけでなく、夏真っ盛りの8月もとても綺麗で幻想的な風景が広がっていました。
樽前ガローをNDフィルターで撮る
撮影したのは5月最終週の日曜日。時期的には微妙に早かったのかもしれませんが、十分、綺麗な景色を味わうことが出来ました。
この日はNDフィルターの試運転ということも有り、ND16やND400を装着して撮影してみました。これくらいの明るさの場所でしたら、ND16やND8が適しているのでしょうけど、ND400も撮影に使ってみました。
いきなり、樽前ガローのハイライトとなる画像です。このように、切り立った崖にびっしり苔が生えていて、異世界に飛び込んだようです。崖の高さは約4mほどあるらしいです。水面レベルまで降りることができちゃうのが良かったです。
崖は一面、苔でびっしりです。
最初の写真は川の上流側を写したものです。そして、こちらの写真が下流側を写した写真。崖だけでなくて、岩にも苔がびっしり。苔といえば、京都の苔寺が有名ですが、樽前ガローも負けていません。
NDフィルターを使用したことで、シャッタスピードが数秒から数十秒になりますので、三脚を使用して撮影しています。三脚は川の中に立てたりしたので、三脚が倒れて、川の中にカメラがドボンしないように最新の注意を払いました。
木々の間からの木漏れ日による光のカーテンを期待していましたが、残念ながら、ダメでした。また次回に期待したいと思います。
この写真はトリミングしています。この日は広角レンズでのみ撮影したのですが、やっぱりもっと望遠で撮りたい。望遠レンズを6月中に買います。
NDフィルター初心者の割にはそこそこ納得の行く写真が撮れましたし、次回の撮影への反省点も見つかったので、また樽前ガローの撮影に挑戦して来たいと思います。
上から見た樽前ガローはこんな感じです。
樽前ガローへのアクセスなど
国道36号沿いにある看板を右折して3.6km程行くと駐車場が有ります。日曜日の午後3時ころに行きましたが、駐車場には余裕を持って車を停めることが出来ました。訪問客もそんなに多いわけでもなく、特に川底へ降りてくる人は殆ど居なかったため、写真撮影に心置きなく集中できました。
駐車場のすぐ近くの橋を渡り、左に曲がって50mしないくらいのところから、川底へ降りることができる道があります。
川底へ行くためにはこのような道を降りなくてはいけないので、動きやすい靴で行くことをおすすめします。
また、クマ注意の看板もありましたので、クマも出没する可能性があるみたいです。クマは夕方から朝にかけて活発に行動するらしいので、その時間帯に訪問する場合は注意が必要ですね。念のため、熊鈴を用意していくか、複数人で行って物音を立てるようにするのがいいかもですね。
僕は常に一人なので、カメラバッグに熊鈴をぶら下げています。
mont-bellの熊鈴がコスパもよく、デザインも良いいです。
樽前ガロー撮影の持ち物・あると便利なもの
長靴など水に入る用意
意外と見落としがちな点として、川の水位の問題があります。
樽前ガローに初めて訪れた5月下旬は、水量が多くはなく、川面までスニーカーで降りることが出来ました。しかし、ここ最近は、水量が増え、川面レベルで写真を撮ろうとするには、一旦川の水に入り、中洲に渡り、三脚を立てなくては行けなくなりました。
僕は計5回ほど樽前ガローを撮影に行っていますが、そのたびに「水に入る用意してこなかった」といって引き返していくカメラマンを見てきました。
皆さんが、樽前ガローに行くときの水量がどうなっているかはわかりませんが、長靴などの水に入る用意と覚悟はあったほうが良いです。
ちなみに、僕は、クロックスで水の中へ突入しています。
川の水は夏でもめちゃくちゃ冷たいので注意です。
三脚
手持ちで撮るよりも、三脚にカメラをセットし、NDフィルターを装着してシャッタスピードを遅くして撮影したほうが確実に良い写真が撮れます。この記事に載せている樽前ガローの写真はすべて三脚使用です。
最近は、マンフロットのプロ三脚190シリーズを使用しています。
オススメ!撮影におすすめのコンパクト三脚
熊鈴
ヒグマの生息地らしいので、一応携帯。
NDフィルター
NDフィルターを使ってスローシャッターで樽前ガローを撮ると、水の流れを表現できて、幻想性が増します。
ND16かND400がおすすめです。シャッタスピードが6秒から8秒、もしくは30秒くらいを一つの目安に撮っています。
PLフィルター
実はNDフィルターとPLフィルターを併用すると、水面の余計な反射を抑えることができるので面白かったりします。
オススメ!NDフィルターとPLフィルターのを併用してそれぞれの効果を二重取りする使い方が面白い!
最後に
以上、「苫小牧市の樽前ガローでNDフィルターの練習!新緑が美しかった!」でした。じゃらん北海道の特集でたまたま出会った樽前ガロー。まだまだ有名観光地ではないけど、間違いなく絶景でした。