iPhone 7 / iPhone 7 Plusの発売を前にして、iPhone 7 Plusで撮影された写真がアメリカで公開されました。
アメフトのテネシー・タイタンズとミネソタ・バイキングスの試合をiPhone 7 Plusのデュアルカメラでプロカメラマンが撮影した写真です。
どんな写真なのかは、下記のリンクを見ていただければわかります。下記サイトを翻訳しただけの日本語サイトが蔓延していますが、ここでは、本家サイトだけを紹介しておきますね。
iPhone 7 release: First look at photos from the new 7 Plus | SI.com
公開された写真の感想
公開された20枚程の写真を確認した感想です。
- 全体的にシャープな仕上がり
- 細部もしっかり写っている(チアリーダーのおばさんのお肌の状態まで分かる)
- 一眼カメラで撮った写真では無いなということはすぐにわかる
EXIF情報を見てみた
EXIFとは?
簡単に言うと、写真の詳細情報のことです。
EXIFには、いつ、どんなカメラで、どんなレンズで、どんな設定(F値や焦点距離)で、どこで撮ったのか、どんなソフトで現像(加工)しているのかといった情報が入っています。
以前、このブログでも紹介した、Chromeの便利拡張機能「EXIF Viewer」を使えば、ネット上の写真にカーソルを合わせるだけで、その写真のEXIFを丸裸にすることができます。
関連!Chromeの便利拡張機能「EXIF Viewer」で気になる写真の撮影設定など勉強しています - いつも向かい風
iPhone 7 Plusの写真に対してもカーソルを合わせて、EXIFを見てみました。
すると色々わかりました。
EXIFからわかったこと
例えば、こちらの写真にロックオン。
写真上部に現れている青い帯の中の白文字がEXIFです。
iPhone 7 Plusで撮影され、焦点距離はフルサイズ換算で28mm、F1.8、シャッタースピード1/2660、ISO20、9/11に撮影されたものといったことがわかります。
シャッタスピードがどこまで早く出来るのかは不明ですが、公開された写真の中で一番シャッタスピードが早かった物で、1/3195でした。
ここまでは、前置き的な話。
気になるのはEXIFの一番右の文字列です。「Adobe Potoshop CC 2015」と記載されています。
これが何を意味するかというと、「この写真はPhotoshopを使って現像されましたよ」ってこと。
iPhone 7 Plusで撮影した写真を、一旦PCに取り込んだ後、PCソフトのPhotoshop内なんらかの処理を行っているということである。
そのなんらかの処理の詳細までは明らかにする術はありません。
もしかしたら、リサイズを行っただけかもしれないです。
もしからしら、彩度を高めたり、シャドウを高めたり(暗い部分を明るくする処理)、ハイライトを低くしたり(明るい部分を暗くする処理)しているかもしれません。
良い写真に仕上げるためや、撮影者が現地で感じた色合いや空気感を再現するためにあるていど加工をすることは否定するつもりは全くありません。
でも、iPhone 7 Plusのカメラ性能の議論は、何の加工もしていない写真で行いたいですよね。
この写真に加工された可能性が残されている以上、この写真のできを鵜呑みにしてiPhone 7 Plusのカメラすげー!っていうのは危険だなと思ったという話でした。
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