太平洋フェリーという船会社を利用して、北海道の苫小牧港から東北の仙台港まで移動しました。
太平洋フェリーは3種類の船舶を運行しています。「いしかり」、「きたかみ」、「きそ」。今回僕は「いしかり」に乗船しました。乗船記として記事を書いておきたいと思います。
飛行機での移動を選べば、空港手続きの時間を加味しても数時間で北海道へ(もしくは仙台へ)移動ができるのですが、いかんせんチケット代が高く付きます。2016年8月現在、仙台・北海道間はLCCが就航していないので、ANAかJALかエア・ドゥしか選択肢が無いことも移動費が高くなる要因になっています。
船の移動に掛かった費用は?
乗船したのはお盆真っ只中の一番混むことが予想される日。
案の定、満員御礼だったようです。
今回は、人間だけの移動で苫小牧から仙台まで12,200円(B寝台利用)でした。予約は早割を利用しています。
雑魚寝スペースの利用の場合は、1万円を下回る破格の安さだったはずです。
ちなみに、船の予約をした時点での飛行機の価格(新千歳空港→仙台空港)は2万円くらいでしたので、太平洋フェリーの利用がいかにお得かわかると思います。
船代以外の交通費を合わせると
- 自宅→新千歳空港:350円
- 新千歳空港→苫小牧港:670円
- 船代(B寝台利用人間のみ):12200円
- 仙台港→仙台駅:500円
- 合計:13720円
になりました。
フェリー乗船までの流れ
苫小牧港(西港)へのアクセス
船の出発地は苫小牧港の苫小牧フェリーターミナル。
ここへのアクセスは、札幌駅か新千歳空港か苫小牧駅からバスを利用するのが便利です。
僕は、新千歳空港まで移動後、新千歳空港から苫小牧フェリーターミナルまでバスで向かいました。新千歳空港からは約40分、670円でした。
詳しいダイヤや料金は下記のURLに書いてあります。
苫小牧港(西港)のご案内|航路・ダイヤ・のりば|太平洋フェリー
乗船手続き
船会社のカウンターに出向いて、乗船券を発見してもらう必要があります。
インターネットで予約した人も、その他の方法で予約した人も、全員がカウンターに出向き、乗船券を発見してもうら必要があります。
飛行機の場合みたいに、SKIPサービス的なものは存在しないのが意外と不便だと思いました。
フェリーターミナルの1階に各船会社のカウンターがあります。
自分が乗る船会社のカウンターに行くように注意です。仙台行きの場合は、太平洋フェリーで、階段降りて左側にカウンターがあります。
乗船まで
乗船券を受け取ったら、時間までに指定されたゲート(上の階)から乗船すればOK!
(車やオートバイ持ち込みの人は、自ら運転して船に乗り込むことになります)
乗船ゲート付近には、おみやげ屋や売店があります。白い恋人やROYCEなどの有名お菓子は取り揃えられていました。
船内の様子・楽しみ方
いざ乗船!
乗船完了!辺りは暗くなっていました。夏至の時期なら、出港の時間に夕日が重なっていい感じになるんだろうな。
出港時刻が近づくなか、1台の黒い車が猛スピードで船に近づいてくる。
車から降りた2人が走って船に乗り込む。
どうやらギリギリセーフだったようだ。良かったね。
19:00無事出港。しばしさようなら北海道!
B寝台の様子
今回、お世話になったB寝台の様子を簡単にレビューしておきます。
B寝台は、1つの部屋に14個のベッドがあります。2段ベッドになっていて、①、②、③、④、⑨、⑩、⑪、⑫の人は上、それ以外の人は下という配置です。
各部屋にはゴミ箱が完備されています。
自分に割り当てられたのは下ベッド。
シャッターを下ろせる仕組みになっているので、ある程度のプライベートは確保されます。
しかし、鍵は掛けることが出来ないので、貴重品や所持品の管理には十分気をつけてください。船内には、貴重品ロッカー(無料)やコインロッカー(有料)があります。また、案内デスクで貴重品を預かってくれるみたいです。
寝台はこのようになっていて、マットにシーツは最初からセットされていました。その他に寝具では枕と毛布があります。
あとは、電気と小物を置ける網棚(写真上中央付近)、ハンガーがあります。
ライトの下部にはコンセントが用意されていたので、スマホやタブレットの充電に困ることもなさそうです。
180cmくらの身長までの人なら足を伸ばして寝ることが可能かと思います。
お風呂(展望台浴場)入り放題!
船内には、大浴場があります。目的地への入港30分前までなら何度でも、無料で大浴場を楽しむことが出来ます。夜は辺りが何も見えずでしたが、朝風呂を楽しんだ時は、大海原を眺めながらの入浴で最高でした。
スカイデッキからの眺めが最高!
晴れていれば、スカイデッキからの眺めが最高です!
この日は台風7号が近づいているっていうことで、曇か雨の予報だったのですが、奇跡的に晴れてくれました。奇跡というか・・・、天気予報士ちゃんと仕事してください。
こんな晴れていたなら、朝日とかも綺麗だったのだろうな。どうせ天気悪いからと油断して、ぐっすり寝ていたのが勿体無かった。
展望通路「プロムナード」で優雅なひととき
窓際通路には、椅子が並べられていて、爽やかな海の様子を見ながら優雅な一時を過ごすことが出来ます。
夜は、場所取りが熾烈でしたが、早朝は、ガラガラだったので、綺麗な海を見ながらゆったりと過ごせました。飛行機では感じられない非日常でした。
この他、船内の様子は下記のURLからどうぞ
太平洋フェリーの注意点
貴重品ロッカー・コインロッカー
寝台利用の場合は、自分のスペースに鍵をかけることが出来ないので、貴重品・所持品の管理に気を使う必要があります。
貴重品は、無料の貴重品ロッカー(暗証場号タイプ)、カバンなどに入った所持品は普通の有料コインロッカーを利用して盗難から守りましょう!
携帯の電波
ドコモエリア(格安SIM)を利用中ですが、苫小牧を出港してから少しすると、圏外になりました。その後、翌朝までは、ほぼ圏外でした。
朝起きると、4Gが入るようになっていました。
船内で話をしたソフトバンクユーザーは仙台港に着く直前までほぼ圏外だったようです。
携帯の電波には期待しないほうが良さそうですね。
※コメントから有力情報を頂きました
auは、沖合すぎる場合を覗いては繋がるそうです。
Wi-Fiについて
船内ではWi-Fiを利用することが出来ます。
ただし、有料です。
24時間980円+税で利用が可能です。利用登録には、確認メールの受信などネット上での操作が必要なので、確実にネットに繋がっている乗船前に手続きを済ませておくことをおすすめします。
また、ソフトバンクユーザーは、ソフトバンクのWi-Fiが利用可なようです。
おすすめの持ち物関係
持って行って良かったもの
耳栓
耳栓大事。皆疲れて眠っているから、いびきがうるさかったり、ビニール袋のカサカサが気になったりしますからね。サイレンシアという耳栓を愛用しています。
ドリンク類・お菓子類・食事類
船内でも買えますが、割高なので、フェリーターミナルもしくはコンビニで買っておいたほうがいいです。
例:クリスタルガイザーが船内で500ml、120円
食事も安く済ませたい場合は、船内のレストラン利用ではなく、コンビニで買った弁当やおにぎりを持ち込むと良いかと思います。
カメラ
スカイデッキからの絶景をぜひとも納めてほしい。
SONY α7Ⅱ(ILCE-7M2)を徹底レビュー!APS-C卒業、フルサイズ機デビュー! - いつも向かい風
持っていけば良かったもの
酔い止め薬
なんと、新いしかりでは酔い止めの薬を販売していません。酔ったら最後、最悪な思い出になっちゃいます。念の為に酔い止め薬持って行きましょう!
スリッパ
船内移動を快適にするためにスリッパが便利そうでした。
寝間着(ジャージ)などの動きやすい服
寝るときに楽なので。
最後に
以上、「苫小牧から仙台まで太平洋フェリーの「新いしかり」に乗って移動!船は格安で北海道へ移動する方法」でした。
船での移動は、時間に余裕のあるときしか出来ないとは思いますが、わくわくする旅になること間違いなしです!