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ソニー「α9」がついに正式発表!α7RIIユーザーがα9のスペックを見た感想【フルサイズミラーレス】

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ソニーが海外で、フルサイズミラーレスの最高峰となる「α9」を発表しました。待ちに待った、フラッグシップモデルの登場です。

α7RIIユーザーの自分なりに、α9のスペックをまとめながら、その感想を書いてみたいと思います。

 

待望のα9発表

海外でα9が正式に発表されました。日本語のソニー公式サイトにはまだ情報は載っていませんが、下記UKのサイトでは、商品詳細ページまで掲載されています。合わせて、α9の動画も掲載しておきます。かっこいい動画なので一見の価値アリです。

www.youtube.com

α9 featuring full-frame stacked CMOS sensor | ILCE-9 | Sony UK
Sony’s New α9 Camera Revolutionises the Professional Imaging Market - Sony UK

 

SONY α9の詳細スペック

  • 画素数:2,420万画素
  • Eマウント機
  • 積層型CMOSセンサー搭載(フルサイズCMOSセンサーでは世界初)
  • 高速画像処理エンジンBIONZ X搭載
  • 693点の広範囲カバーの像面位相差AFセンサー
  • 最大20コマ/秒の高速連写対応
  • デュアルSDカードスロット
  • ロングバッテリーライフ(従来の約2倍の新バッテリー採用
  • 光学式5軸ボディ内手ブレ補正
  • 最速シャッター速度:1/8000(機械式)、1/32000(電子シャッター)
  • タッチパネル搭載
  • 重さ:673g(バッテリー、SDカード込)
  • 寸法:126.9mm x 95.6mm x 63.0mm
  • 温度耐性:0度〜40度 
  • 発売日:アメリカ2017年5月、ヨーロッパ2017年6月、日本は未発表
  • 価格:アメリカ4,500ドル

 

気になるα9の作例は下記ページで確認できます

Sony Global - Photo Gallery

 

ソニー「α9」の予約はどこでするのがオススメ?ヨドバシ、マップカメラ、Amazon、楽天、ソニーストアなどの価格を調べてみた。

画素数は2420万画素だけどフルサイズ機に積層型CMOSセンサー初搭載

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Sony UK

α9は高解像度は追いませんでした。α7RIIが約4200万画素に対して、α9は2420万画素です。2420万画素というのは、少し昔のα7IIとほぼ同等の画素数です。

一方で、CMOSセンサーは、積層型を搭載します。フルサイズ機で積層型のCMOSセンサーが搭載されるのは世界初です。

積層とは、層を重ねるということですが、もしかして、RGBそれぞれを別の層に配置したセンサーなのかと思いましたが、違いました。高速信号処理回路を画素領域と別の層に配置する物で、センサーからの画像データ読み出し速度、画像処理速度が飛躍的に向上する効果があるようです。従来のCMOSセンサーに比べ、積層型のCMOSセンサーは画素データの読み出しスピードが20倍早くなっているようです。

参考記事:ソニー、DRAM層を加えた3層積層型CMOSセンサーを開発

※積層型CMOSセンサーはSONYのRX100などのコンデジの最新機種にはすでに搭載されています。

 

AF性能

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α9693点という化物のような像面位相差AFセンサーです。画面全体(正確には93%)をカバーする広範囲な対応になっています。

α7RIIは399点だったので、約1.5倍以上の増加になります。画面内どこでもフォーカスを合わせを指定できるのは魅力的です。

画面全体を使えるということは、動きを予想できない動物や子供を撮る時にも役立ちます。

ただし、AFの正確さについては、注視していく必要があります。α7RIIは動き物をジャスピンで撮ったつもりでも、微妙にピンぼけしているという残念な結果になることが日常茶飯事です。ですが、α7RIIでジャスピンで動き物を撮れた時の破壊力は凄まじいです。

自分はニコンのD500も使ってますが、やはりソニーのクリアで透明感のある写りは想像を超えてきます。現在のソニーにAFの正確さ、食いつきが備われば恐ろしいです。

www.youtube.com

AFの追従性については、こちらの動画の1:15付近から軽く確認することができます。動画を確認する限りだと、かなりの追従性です。ファイダーで表示された場所にしっかりピントのあった写真が撮れているのかどうかの確認も早くしたいです。

 

連射性能(ブラックアウトなし)

20コマ/秒の高速連射対応です。α7RIIが5コマ/秒だったころを考えると飛躍的な進歩です。α9は動物やスポーツを撮影する人に最適ではないでしょうか。しかも、写真がまっくらになるブラックアウトがない出来栄えになていますほんの数ヶ月前に、18コマ/秒の高速連写を謳うミラーレスカメラが発売され大きな話題になったのが遠い過去の出来事の様です。

積層型CMOSセンサー搭載による画像読み出し速度UPの恩恵を最大限受けているのでしょう。

ハイエンド一眼(ミラーあり機)では、ミラーをパタパタさせなければならないという物理的な縛りがあるため、14コマ/秒が限界値となっているようですが、ミラーレス機は、ミラーがないため、電子的な性能が向上すればするほど、連射速度が向上していきます。これからも、連射性能は伸びていくでしょう。

RAW撮影であれば、241枚まで、JPEGでの撮影であれば、362枚までの連続撮影が可能です。

 

噂通りのバッテリー変更でロングライフ化

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前々から噂になっていたバッテリー変更。α9については色々な噂が有りましたがまともに当たっていたのはこれくらい?

α7シリーズの2.2倍の容量のバッテリーに変更になるようです。形状も変わることでしょうから、α7シリーズから買い替えの場合も予備バッテリーを追加で購入しなくてはいけないということですね。

スペック上は、EVF使用時で480枚、LCD使用時で650枚撮れるそうです。

現行バッテリー型式:NP-FW50

新バッテリー型式:NP-FZ100

ソニーの周辺機器ってかなり高い印象があるから、きっと予備バッテリーも高いのだろうなぁ・・・。

 

タッチパネルとマルチセレクター搭載!

やっときました。タッチパネル搭載。むしろなぜ今までタッチパネルがなかったのかわかりませんでした。α7シリーズを買った時、タッチパネルが当たり前の時代だったので、搭載の有無を確認してなかったのですが、購入後にタッチパネル非搭載であることをしってかなり驚きました。今は、タッチパネル無しに慣れてしまってはいますが、タッチパネルがあれば便利なのは間違いないです。

画面内でピントをあわせたい所をタッチするだけで、AFしてくれるのは便利だし、シャッターチャンスを逃すことが経るでしょう。

ファインダーを覗きながら、左手の親指でLCDをタッチしてAFを合わせていくの使い方をしてみたいです。

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また、α9にはジョイスティックのようなマルチセレクターと呼ばれるものがあります。このマルチセレクターでピント位置の変更もできるのでしょうか。便利になりそうです。

今までは、ホイールでちまちまピント位置を移動させるしかなったので、操作性を改善しようとしているSONYの意思を感じます。

 

デザインなど

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見た目は、α7シリーズとほぼ同じ。寸法は126.9mm x 95.6mm x 63.0mmで、3mmだけα7RIIより奥行きが増えました。縦横はほぼ同じ。重さは、α7RIIより50gほど増えて673gです。

ロゴは、レンズを取りつける側に、α9と刻印されています。色はゴールドです。個人的にゴールドのロゴってダサく感じ取ってしまうのですが、実物を見ると考えが変わるかもしれません。

 

α9の発売日と価格(日本でもやっと発表)

日本市場での発売日と価格については未発表です。現在わかっているのは、アメリカが5月発売、ヨーロッパが6月発売であるということ。

価格は、アメリカで4,500ドル。日本では、是非ソニーさんにはがんばっていただき、実売で50万円前後にしてほしい。

追記:4/21に日本市場でのα9の発売日・価格情報が公開されました。発売日は2017年5月27日(金)、価格は市場推定定価で50万円(税抜き)を見込んでいるとのこと。

α9の発売日と価格などの情報を下記記事にまとめました。

 

ハンズオン動画まとめました

写真や文章よりも動画がわかりやすいですね。α9のハンズオン動画をまとめた記事を作成しましたので、下記リンクよりぜひ御覧ください。

 

α9のスペックを見た感想

α9発表からほとんど時間が経っていない中で、自分が気になったポイントをまとめてみました。

α7シリーズの不満点、弱点といえば、敏感すぎるホイールに代表される操作性の悪さ、バッテリーの減りの速さ、AFの不正確さだと思います。その不満点を改善、解決した物がα9なのかなと感じるスペックです。

望遠レンズのFE 100-400mm F4.5–5.6 GM OSSが同時に発表されたことを考えると、動き物を撮る時にも心強いカメラになるのではないかと勘ぐることができます。

後日、α9に期待することを別記事にしてみたいと思います。

正直、5000万画素クラスでこの性能、価格ならば、あまり迷わず購入していたような来ますが、この画素数ではちょっと様子見ですかね。

これからどんどん公開されるであろうα9の情報を楽しみながら、購入するかしないか検討していきたいです。