夜景を簡単そしてキレイに撮影するための便利なカメラアイテムを購入して、実際に使用してきたので、紹介します。
今回紹介するのは、クロススクリーンフィルターというレンズフィルターの一種です。通称、クロスフィルターと呼ばれることが多いです。
最近では、スマホのレンズに取り付ける色々なフィルターも販売されていますが、クロスフィルターも例外ではなく、スマホ用のクロスフィルターも販売されています。
クロスフィルターの効果
クロスフィルターは、ライトアップされた街の夜景・イルミネーションの明かりなどのハイライトの部分からキラキラした光条を輝かせることのできるフィルターです。今回は試していませんが、波打ち際の水の輝き、ろうそくの炎などの表現にも使用できる便利なフィルターです。
上の写真の様に、光源(この場合はLED)からの光が、キラキラとした光条として表現することが可能になります。
クロスフィルターの種類と使い分け
光条の本数の違いによって大きく、3つに種類分けされています。光条が4本線・6本線・8本線になるものが一般的です。
光条の本数によって、印象がガラッと違います。4本線の場合は、光源を中心に十字方向、6本線では、光源を中心に六角形方向、8本線では、光源を中心に八角形方向に光条が伸びていきます。
4本線タイプ(4✕)
4本線タイプ(4✕)のクロスフィルターが、一番主流だそうです。
こちらが、4本線タイプのクロスフィルターです。フィルターのガラス面の水平方向、垂直方向に、切込みが入っていることが分かると思います。この切込みのお陰で、LEDなどから4本線の光条を現すことが可能になるのです。
一番使い勝手の良いクロスフィルターが4本線タイプということなので、クロスフィルターを買うなら、まずは4本線タイプは選んでおいた方が良いでしょう。
写真では、ガラス面の反射でわかりにくいとおもいますので、表面のイメージ画像を貼り付けておきます。
6本線タイプ(6✕)
次は、6本線タイプです。切り込みが、六角形の形(三角形がたくさん)になっていることがわかります。
6本線タイプは、六角形を表現できるということで、雪の結晶を連想させることができます。そういうこともあり、冬のイルミネーション、クリスマスライトアップなどの冬の夜景時に使用すると相性が良いです。
雪を連想させるということで、ケンコー社では、6本線タイプのクロスフィルターのことをスノークロスと呼ぶみたいです。
8本線タイプ(8✕)
3個めは、光条が8本線のタイプです。ガラス表面の切り込みが、八角形です。
8本線タイプのクロスフィルターで撮影すると光源から8本の光条が出るので、絞りを絞って太陽を撮影した時と同じような感じになります。
太陽ということなので、ケンコー社では、8本タイプのクロスフィルターをサニークロスと呼ぶみたいです。
8本というかなり多めの光条線になるので、ライトアップやイルミネーションをゴージャスに移したい時に使用するのが良いようです。ただし、すこし、煩い表現になりがちなので、使用場面には注意しなくてはいけません。
クロスフィルターで札幌のホワイトイルミネーションを撮影
クロスフィルターを使って、札幌のホワイトイルミネーションを撮影してきました。
今回使用したのは、4本線タイプと6本線タイプの2種類です。
本当は8本線タイプのクロスフィルターも購入していたのですが、なんと、フィルター径を間違ってしまったため、使用できませんでした。ということなので、レンズフィルターを買う時は、しっかりとフィルター径を確認しましょうw
クロスフィルターなし
クロスフィルターなしです。まぁこれはこれでキレイだよねってレベルでしょうか。ただ、折角のイルミネーションなのに、華やかさが足りません。
4本線タイプのクロスフィルター
4本線タイプのクロスフィルターで撮影。印象がかなり変わりました。とても華やかです!
6本線タイプのクロスフィルター
光条の本数が6本に増えました。
どのタイプが良いか?
結局は、光条の本数がどれが良いかは人それぞれの好き嫌いだと思うので、自分が気に入ったやつが一番良いです。迷ったら、各タイプのクロスフィルターを使って写真を撮っておけば、帰宅してからゆっくり選別できので良いと思います。
ちなみに僕は、6本線タイプの方が好みです。
クロスフィルター使用の注意点
1. 点光源を使う
蛍光灯などの棒状の電灯などでは、光条は出ません。点光源を対象に使用するようにしましょう。
2. 標準以上の焦点距離を使う
広角レンズだと周辺に行くに連れて歪みが発生します。キレイでまっすぐな光条を現すためにも、標準レンズ以上の焦点距離を使うのがおすすめです。
焦点距離70mmで撮影。
3. 絞らない
F値を大きくして、絞り込んで撮影すると、光条が途切れ途切れになってしまいます。F値は開放近辺で使用するのがおすすめです。
こちらは大失敗例。F22で撮影してみた所、光条線が途切れ途切れの汚い1枚になってしまいました。
一方、F4.5で撮影するとこの様に全体的に綺麗な光条が得られました。
4. クロスフィルター着用での玉ボケは汚い
イルミネーションの撮影では、電球やLEDを玉ボケさせることが多いと思いますが、クロスフィルター着用のままで、玉ボケを狙うと、汚くなります。
電球の光に、クロスフィルターの切り込み部分の影が出来てしまうのです。
玉ボケを狙うならクロスフィルター無しの方が綺麗に撮れます。場面によって有り無し、クロスの本数を使い分けていくのが良いでしょう。
スマホ版のクロスフィルターもあります
ここまで紹介してきたのは、一眼レフカメラ用のクロスフィルターでした。スマホ用のクロスフィルターも販売されているようですので、ここで紹介しておきます。
スマホ版も、一眼レフ版と同様に4本線タイプ、6本線タイプ、8本線タイプがあります。
最後に
以上、クロスフィルターの紹介でした。今度は、クロスフィルターを使ってでっかいクリスマスツリーを撮影しに行く予定です。
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