冬の写真撮影の時の服装・装備については先日の記事で紹介しました。
それに引き続き、この記事では、冬の写真撮影時に必要なカメラ関係のアイテムを紹介していきます。
服装関係はこちら→冬の写真撮影旅行(北海道)の服装・必要な装備を考える【防寒グッズ】
カメラを雪や湿気から守るカメラグッズ
雪からカメラを守る方法
雪は溶けてしまえば、水です。カメラ内部まで水が到達してしまうと基盤のショートなどの故障の原因になってしまいます。雪が降るなら長時間同じ場所で撮影する場合は、雪からカメラを守る方法を考えておくべきです。
1. レインカバーを付ける
雨の日の撮影用のレインカバーが雪の日の撮影にも使用できます。溶けてしまえば、雪も雨と同じ様なものですから。
レインカバーでの懸念点は、カメラの操作性が悪くなることです。両サイドの手を入れるスペースからカメラへアクセスし、設定を弄ることになります。ちょっと不便そうだけど、雪からは確実にカメラを守れます。
2. 傘をさす
人が密集する場所では難しいですが、周り人が居なければ傘をさすのも良いと思います。自分も雪から守れますし、カメラも雪から守れます。手に傘を持つと片手が塞がってしまうので、両手をフリーにしたいなら次のアイテムを使って三脚に傘を取り付けちゃえば良いと思います。
肩ブレラという便利アイテムで、肩から脇の下にかけて肩ブレラを巻きつけ、肩ブレラに傘を取り付けることで、両手を空けた状態で傘をさせます。というのが本来の使用目的です。
3. タオルやビニールを被せる
一番手軽な方法は、タオルやビニールを被せるという方法です。コストも安いです。ビニールだとカサカサうるさいのがちょっと・・・。タオルの場合は雪を吸水しすぎるとベチャベチャになって、結局カメラを濡らすことになりそうです。
長時間の撮影の場合はおすすめできません。
結露を防ぐレンズウォーマー・レンズヒーター
夏場の夜露を防ぐためにかったレンズヒーターですが、冬の撮影時も結露の防止で使用できます。僕が使っているのは上記のPROTAGEの物です。-10度までの効果確認はメーカーにて実験済みだそうです。
先日、-20度の環境で使用しましたが、レンズに結露無く、凍結無く使用することが出来ました。
一点、課題をあげると、上記のレンズヒーターはレンズ全体を多いデザインということ。マニュアルフォーカスで写真を撮影する時に、困ります。フォーカスリングも覆ってしまうので、ピント調整の時はレンズヒーターを外さなくてはいけません。
その後で再び、レンズヒーターを巻くという作業をすると、せっかくジャスピンにしたはずなのに、微妙にピントがずれちゃわないか不安になります。
そして、長さの長いレンズでしたら問題ないのですが、長さの短いレンズを使用すると、PROTAGEのレンズウォーマーが写真に写り込んでしまう危険性もあります。
長さ85mmくらいのレンズを使用した場合、写り込みの問題が出てしまいました。
その問題も、こちらのような細いタイプのレンズヒーターを使用すれば解決できそうです。ちょっと高いのがネックですが、性能評価は抜群の様です。
アフターケアも大事!ドライボックス・防湿庫
雪や極寒での撮影から帰宅した場合のカメラのアフターケアも大切です。カメラやレンズにとって湿気は大敵です。
湿気が高い状態で放置していると、最悪の状況になればレンズ内にカビが生えてしまいます。また、カメラ内に水分が残ると、電気部品が腐食して故障の原因になります。
雪の日の撮影から帰宅したら、カメラ・レンズの水気を拭き取り、ドライボックスに乾燥剤と一緒にぶっ込みましょう。
僕が使っているのは、上記ナカバヤシの11LモデルのドライボックスとHAKUBAの乾燥剤のペアです。α7II本体とレンズ4本を入れていますが、まだまだ余裕があります。ナカバヤシのドライボックスには湿度計も付いてくるのでかなり便利です。
こんな感じです。
雪の日の撮影から帰宅して、ドライボックスにカメラとレンズを入れた直後は、このように、湿度計の数値がどんどん上がっていき「WET」の領域になりました。
後日、湿度計を再び確認する、「BEST」の状態になっていました。
カメラを湿気から守るもう一つの方法としては防湿庫を使うということも可能です。
ですが、僕のようなカメラの使い方の人には、全く必要のない物だと思っています。
長期間使用しないレンズやボディがある人、ディスプレイ欲が強い人、小さい子どもがいる人(防湿庫には鍵を掛けられる)には防湿庫はおすすめできると思います。
しかし、僕の様に、カメラボディは1つしか持ってなくて、レンズの本数も少ないので、頻繁にどのレンズも使用するという場合は、ドライボックスで十分です。
事実、これまで5年間、カビなんて生えたこと無いし、カメラが故障したこともありません。
防寒・カメラ操作を両立するカメラグッズ
カメラグローブ
冬は気温が低いです。手や指先を守るために手袋は必須です。一般的な手袋をすると指先での細かい操作が難しくなり、カメラの設定変更がし難くなります。
そこで、暖かさもカメラの操作性もどちらも犠牲にしない手袋がおすすめです。
初冬(気温1桁から10度くらい)の撮影なら、指先だけ露出するタイプの手袋がおすすめです。手のひら部分は暖かで、指先は露出しているのでカメラ操作が容易に出来ます。
もっと寒くなったら、指先だけを外すことが出来る手袋も良さそうです。このMATIONのグローブはエツミというカメラグッズメーカーが輸入し販売しているモデルです。ほと差し指と親指の先のマジックテープをペリペリっと剥がすと指先が露出します。
寒い中でシャッターを押したりダイヤルを回す時に便利です。
モンベルの手袋で可愛さと機能性を両立するタイプの物もあります。僕は、これを追加で購入しました。
指先の部分をくいっと引っ張ると、指先を露出させることが出来ます。人差し指から小指までは1つのスペースになっているので、その内部に靴下用の貼るホッカイロを貼り付けるのも有りかなぁっと思いました。
クリマプラス200というものとクリマプラス100というものがありますが、クリマプラス200のほうが暖かいので、寒さ対策という観点からはクリマプラス200をおすすめします。
デザインはクリマプラス100のものの方が優れているように感じました。
雪景色をキレイに撮る
ストロボ・フラッシュ
ストロボ(内蔵フラッシュでも可)を使えば、雪を幻想的に撮影することが出来ます。
こういった感じの降ってくる雪が大きく照らし出された写真を見かけませんか?これは、フラッシュを炊いているのです。雪景色をキレイに幻想的に撮る方法として、フラッシュが有名なのです。
しかし、残念なことに、僕が愛用しているα7IIにはストロボが内蔵されていません。ですので、外部ストロボを購入しました。
僕がソニーα7II用に買ったのは純正外部ストロボのHVL-F43Mというモデルです。純正なので、互換性などは間違いないのですが、高いです。
Amazonを探すと3000円程度の安価な外部ストロボも売っているようですので、雪を撮るだけの目的なら、こういう製品でも良いと思います。
PLフィルター
PLフィルターも役に立ちます。PLフィルターの基本的な使い方は、「空をより青く撮る」、「水の反射を抑える」、「葉っぱ表面の乱反射を抑える」です。
雪は、凍っている水みたいなものです。だから雪にもPLフィルターは有効で、雪を更に白く撮ることができます。
その他あるといいアイテム
予備バッテリー
気温が10度以下になると、リチウムイオンバッテリーの性能が低下します。そのため、バッテリーの減りが早くなります。夏場なら1日余裕で撮影できる機種をお使いの方も、冬になると1日持たなくなる可能性があります。
α7IIの場合は夏場ですら最悪なバッテリーの持ちが冬場では致命的になるのでしょうね。予備バッテリーの数で勝負するしかないです。
モバイルバッテリー
最近のカメラはUSB給電が出来るのが一般的になっているので、移動中などは、モバイルバッテリーから充電しておくと良いと思います。
最後に初冬の写真を公開
以上、冬の撮影に必要なカメラグッズとあると便利なカメラグッズの紹介でした。最後に、北海道の初冬の景色を載せてみます。